株式会社アクティオ様の導入事例

400拠点の"見えないストレス"を数値化!アクティオ流、ヘルスパルスサーベイが加速させる"人と組織の成長戦略"

	ロゴマーク リバースタイプ赤

株式会社アクティオ様

建設機械レンタル業界のパイオニアとして、日本の高度経済成長を支えてきた。ビル建設や土木工事、インフラ整備など、全国各地の建設現場に必要な機械をタイムリーに提供し続けている。
事業部名:管理本部
担当者様:取締役副社長 小沼成人氏
業種:建設機械レンタル
従業員数:9,970名(連結)(2024年12月31日現在)
課題:社員のストレス負荷を可視化し、それに基づいた適切なケアを行う必要性を感じていた
導入の背景

全国400拠点に点在する社員のストレス状態の把握が困難だった

導入の決め手 社員のストレス負荷を可視化できる点
medimentを導入いただいている株式会社アクティオ小沼副社長、mediment新機能ヘルスパルスサーベイ監修医の土井医師、当社代表取締役CEO澤田が鼎談。アクティオ様のヘルスパルスサーベイ導入の先進事例を中心に、健康経営成功のヒントを語ります。

・インタビュイー
株式会社アクティオ 取締役副社長 小沼成人氏
医師・精神保健指定医・産業医/公益財団法人がん研究会有明病院 土井 善貴 氏
・インタビュアー
メディフォン株式会社 代表取締役CEO  澤田 真弓
澤田「まずは、貴社の事業内容と小沼副社長の役割について教えていただけますでしょうか」
小沼副社長「株式会社アクティオは1967年の設立以来、日本の高度経済成長を支える建設機械レンタル業界のパイオニアとして歩んできました。
ビル建設や土木工事、鉄道の築造、橋梁やダムの建設など、全国各地の建設現場に必要な機械をタイムリーに提供し続けています。私は、副社長兼管理本部長として、総務・人事・財務・間接材調達・安全衛生室の5部門を統括しています。バックオフィスとして、社員が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう支えていくことが、私の最大のミッションです。また、創業者である会長の意思を会社で共有していくことにも力を注いでいます」
株式会社アクティオ 取締役副社長 小沼成人氏
澤田「規模も大きく歴史も長い貴社で、特に人材育成で柱とされていることがあれば教えてください」
小沼副社長「「社内で不公平がないように」「成果に見合う報酬」という考え方の2つの柱があります。2025年からは「ミッショングレード制」という評価制度を導入しました。この制度は、全国400拠点の業務内容や規模に応じて「ミッションの重み」を評価軸に反映させる制度です。
導入には、創業者である小沼光雄の「頑張った人が正当に報われる制度をつくりたい」という強い意志が反映されています。数年にわたる検討を経て、社員の満足度やエンゲージメントの向上を目指した、公平性の高い評価制度として2025年から本格的に運用を開始しています」
澤田「ヘルスパルスサーベイの導入の背景には、どのような課題があったのでしょうか」
小沼副社長「当社事業の性質上、顧客現場での機械トラブルに即対応する必要があり、突発的な修理や機種変更、操作説明といった緊急対応が日常的に発生します。特に若手社員が多い店舗では、営業担当、受注担当ともに対応時にはストレスがかかりがちでした。
全国400拠点の社員のストレス状態を把握するのは難しいため、社員のストレス負荷を可視化し、可視化したデータをもとにケアをしたいと感じていました」
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メディフォン株式会社 代表取締役CEO  澤田 真弓
澤田「今回世界初の試みとして※ヘルスパルスサーベイを行いましたが、どんな印象を持たれましたか?」
※ヘルスパルスサーベイ…従業員の心や体の健康度を把握するため、高頻度におこなう当社独自の調査

小沼副社長「やはり年代別にストレスのかかり方に違いがあるのには注目しましたね。
まず20代社員は、最も現場に足を運ぶため、身体的負荷や業務知識の不足によるストレスがかかる印象です。これに対し、30代は部下のマネジメントやプロジェクト責任を負う中で「目標達成へのプレッシャー」が主因であり、40代以上になると組織全体の数字管理や部下育成の両立がストレス源となっていました」
澤田「今回の結果を受けて、今後どのような取り組みを考えていらっしゃいますか?ヘルスパルスサーベイの実施において、課題の可視化と課題の特定、結果として休職者の減少に期待をいただいていたかと思います。
弊社からも具体策をご提案させていただきたいと思っていますが、企業としての方向性などがあれば、ぜひお聞かせください」

小沼副社長「そうですね、まずはストレスがどこの部署で、どういうときにかかっているのか——そういった部分が少しでも「見える化」されると、対処の仕方も見えてくるんじゃないかと思っています。ですので、ヘルスパルスサーベイは継続して、ある程度パターン化できるところまで可視化していきたいですね。
もうひとつ、ストレスの原因って、会社や家庭などさまざまなパターンがあると思うんです。そんなときには、まず「相談できる相手がいること」が重要です。

私が管理本部に来てから、社内と社外の両方に相談窓口を設けるよう進めてきました。社内相談窓口では具体的にストレスの要因を話してもらえれば総務部が対応しますし、必要であれば経営層も関与します。
一方、「会社の人には知られたくない」という方もいますので、社外にも相談窓口を設けました。
社外相談窓口の設置により、相談件数が徐々に増加し、現在は月に10件ほどになっています。困ったときに「誰かに相談できる」という体制があることが、まずは大事だと思っています。

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医師/精神保健指定医/産業医/公益財団法人がん研究会有明病院 土井 善貴 氏

澤田「ヘルスパルスサーベイを監修いただいていて精神科医の立場でもある土井先生にも伺いたいのですが、企業の健康管理の重要性についてどうお考えでしょうか?」

土井先生「身体的要因か、精神的要因かに関わらず、健康に不調をきたすと、意欲や集中力が大きく下がってしまいます。そうなると、目の前の業務に全力で取り組むことが難しくなって、新しいことに挑戦するエネルギーも出てこないんです。結果としてミスが増えたり、成長の機会を失うことにも繋がってしまいます。
実際の診療現場でも、多彩な背景で生じるストレスが蓄積し、精神科的に診断がつかなくとも、「元気が出ない、しっかりと考えられない」と悩まれる方のお話を伺う機会が多くあります。

その点アクティオ社は、「考える力」「挑戦する力」を社員一人ひとりが発揮する企業文化を守る上で、健康を下支えする仕組み作りは非常に価値があると感じます。
相談先のチャネルを増やすことは有効な打ち手の一つですが、社内で解決したい方もいれば、会社には知られたくないという方もいる。そうしたニーズに応じて、社内外の2つの相談窓口を整備されている点は、とても良い取り組みだと思います。心理的なハードルを下げることが、実際の利用にもつながります」
澤田「土井先生、今回のアクティオ様のヘルスパルスサーベイの結果を受けて、今後どのような施策が有効だとお考えでしょうか」
土井先生「精神科や産業医に相談される方の多くは、将来への不安が大きいです。しかし、たとえば身体の病気であっても、医師の説明を改めて受けると安心して将来を考えられるケースが多いです。正しい知識を持つことは、健康管理全般において非常に重要だと考えています。
今回のヘルスパルスサーベイでは、不眠を抱える方が一定数おり、精神疾患のリスクが高い傾向が見られました。睡眠改善は生活習慣の見直しから始められるので、そのための知識を広く伝える取り組みは有効でしょう。

また、今回のサーベイでは部署ごとのリスクの差も少しずつ見えてきています。リスクが低い部署の環境を分析して、それを他部署にも共有するような工夫ができれば、全体の改善にもつながるはずです。今回の結果を踏まえて、引き続き組織成長に貢献できればと思っています。」
澤田「ありがとうございます。それでは最後に小沼副社長、御社にとって「社員の健康」とはどういうものでしょうか」
小沼副社長「当社には「人を大事に、機械を大事に」という大切にしている言葉があります。私たちは建設機械のレンタル事業をしていますが、あくまでサービス業です。お客様と直接対話し、困っていることに寄り添いながら、新しい提案をしていく──その姿勢を大事にしてきました。
そのためには、やはり健全な精神、そして健康な身体が必要です。当社は「挑戦と成長」を掲げており、それを支えるのは、やはり社員一人ひとりの健康です。だからこそ、社員の健康は会社にとって最も優先順位の高いテーマの一つとして、今後も継続的に取り組んでいきたいと考えています」
澤田「貴社に貢献できるよう、弊社も日々チャレンジを続けて参ります。本日はありがとうございました!」
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左から小沼副社長、澤田、土井善貴医師

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