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【保存版】ストレスチェック集団分析の評価方法やメリット、活用方法を解説

資料DL「企業内担当者向け ストレスチェック制度に対応するための8つのポイント」

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労働安全衛生法の改正によって、労働者が常時50人以上いる事業所では、毎年ストレスチェックの実施が義務付けられています。ストレスチェックは個々に実施結果を通知しますが、ストレスチェックの結果を部署内など一定規模で集団分析することが可能です。 

集団分析は努力義務ではあるものの、実施結果を分析・調査し振り返りを行うことにより、職場環境の改善に繋がる対策を把握しやすくなるため、非常に重要です。

本記事では、集団分析におけるストレスチェックの概要や具体的な取り組み方、注意点などを解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1. ストレスチェック後に実施したい集団分析とは?
  2. 2.ストレスチェック後に集団分析を実施する3つのメリット
  3. 3.ストレスチェック集団分析の評価・計算方法と見方
  4. 4.ストレスチェック集団分析結果を活用するためには
  5. 5.ストレスチェック後の集団分析は企業成長のヒント集


 ストレスチェック後に実施したい集団分析とは?

ストレスチェック後の集団分析とは、個々で実施したストレスチェックにおいて、その結果を事業所内で集計、部署や職位・年代・性別等の観点から分析し、職場環境が良好であるか確認するものです。

集団分析の評価方法や活用方法を整理してご説明します。


おすすめ記事:ストレスチェックの詳細についてはこちら

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ストレスチェック集団分析の目的

ストレスチェックの目的は、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐことです。これを前提としたうえで、集団分析の目的とは、部署や職位などの単位ごとにストレスチェック後の分析を行い、人間関係や就労時間などの問題を明らかにし、職場環境の改善を図ることです。

ストレスチェックによって判定された「高ストレス者」が、どのような属性に多いかなどの具体的な要素を明確にできる点も、集団分析の特徴です。

よって、ストレスチェックで得られた結果を職場環境の改善に繋げるために、実施結果を適切に分析、問題点に的確に対応、改善対策後の変化を再チェックする、といったPCDAサイクルを通じて社内環境を適切に評価し、職場環境の改善やメンタルヘルス不調を未然に防ぐことが大切です。


集団分析結果の開示範囲について

ストレスチェックの結果を扱う実施者には、守秘義務があります。集団分析の結果を、際限なく公開することは不適当ですが、どの範囲まで公開するか、どういった目的で活用するかなど、あらかじめ衛生委員会などで話し合って社内規定に盛り込んでおきましょう。

結果が個人の評価に影響を及ぼすことがないため、従業員の同意を取ることなく、実施者から事業主に結果を提供しても差し支えありません。


10人未満の事業所では労働者からの同意が必要

実際にストレスチェックを行った人数が10人未満の場合は、個人が特定される恐れがあるため、原則として集計結果を事業者に提示してはならず、提示には労働者からの同意が必要になります。

しかし、ストレスチェックの合計点の平均値や仕事のストレス判定図を用いることにより、3~9人の集団分析を行うことは可能です。その場合は衛生委員会を通し、社内の規定に則らなければいけません。


集団分析は努力義務であり法的に罰則はない

労働者が50人以上である事業所の場合、年1回のストレスチェック実施が義務付けられています。一方で、集団分析は努力義務であり、未実施であっても法的な罰則はありません。

とはいえ、集団分析を実施することで職場環境を改善し、労働者がメンタルヘルス不調になることを未然に防止できるなどのメリットがあります。


ストレスチェック後に集団分析を実施する3つのメリット

前述でも述べましたが、集団分析を実施することにはメリットがあります。大きく分けて職場環境の改善、離職率の低下、仕事の質の向上などです。これらの3つについてどのようなメリットがあるのか詳しく解説していきます。


メリット1.環境改善の必要性がピンポイントで可視化できる

集団分析を実施する大きなメリットは、高ストレスな環境を引き起こす要因について等、部署内や職種内・年齢・性別など属性別で統計的に可視化できる点です。部署内でどのようなストレスがあるのかを数値で把握でき、共通の認識を持ったうえでの職場改善に取り組みやすくなります。 


メリット2.効率的な対策検討により離職率の低下に繋げやすい

分析によって可視化された「高ストレス」要因になり得る部署や属性等について、効果的な対策を考え、対象部署への指導を実施することで、離職率の低下に繋がりやすくなります。


メリット3.「強み・好事例」明確化・仕事の質を向上できる

企業のマイナス面だけではなく、分析結果で高い数値となった好事例や部署の強みを明確化できる点も集団分析のメリットのひとつです。好事例を事業全体に取り入れていくことで職場環境が整い、仕事の質の向上や従業員の定着率の向上に繋げやすくなります。


ストレスチェック集団分析の評価・計算方法と見方

集団分析の評価方法について、厚生労働省が推奨するストレスチェックの分析手段は、「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」もしくは「簡易版(23項目)」があります。これらの2つの手段をストレスチェックに使用した場合は、「仕事のストレス判定図」を利用して評価ができます。

「仕事のストレス判定図」は、仕事のストレス要因の程度と、これらが労働者の健康に与えるリスクを評価できます。さらに、仕事量の負担やコントロール、上司・同僚の支援がどの程度なのか全国平均と比較でき、健康リスクの大きさを評価・把握することが可能です。実際に、仕事のストレス判定図の使用について、手順を説明していきます。


※出典:厚生労働省「職業性ストレス簡易調査票を用いた ストレスの現状把握のためのマニュアル


① 従業員の回答

最少12問の所定の調査票を用いて従業員に回答してもらいます。


②調査票から全員の平均を求める

1つ1つのストレスチェック調査票から、4つの点数を計算し、可能であれば男女別に平均を出します。


③判定図を選択する

性別によって判定図を選択します。性別に分けると人数が少ない場合は、男性用判定図を選びます。

④判定図上に入力する

職場の平均点を、仕事の量的負担点数と仕事のコントロール点数の重なる部分で、判定図上に入力します。

⑤全国平均と比較する

職場のストレスの特徴を全国平均(ダイヤ印)と比較する。

⑥健康リスクを読み取る

2つの図の値を掛け合わせたものが総合した健康リスクになり、斜めの線の値から読み取れます。


ストレスチェック集団分析結果を活用するためには

集団分析をしたら、いよいよ職場環境改善につなげていきましょう。環境を変えることによって、集団分析の効果が目に見えてきます。事業所内で活かしていくためにはどのようなことが必要なのか解説していきます。


集団分析結果に基づき職場環境の改善に対処する

集団分析結果後は職場環境の改善に対応する必要があります。

全ての人にとって働きやすい環境を整えていくために、職場のレイアウトなどの動線変更、物品の配置や照明調整、換気などできることから取り組んでみましょう。

高ストレス判定者がいる部署に環境改善を求める際、ネガティブに捉えてしまう部署や担当者が出るリスクがあります。

ですが、決して非難するためではなく、職場環境をより良くするための取組みだと前向きに捉えてもらうことが重要です。

また、「高ストレス」要因を改善するだけでなく、職場の強みを活かす選択肢もあります。


集団分析で得られた好事例を共有する

集団分析結果後に、結果の良い部署の取り組みや工夫している点、働きやすい職場にするための心がけなど、好事例の収集・活用も重要な取り組みのひとつです。

好事例や強みを企業全体で活かせる取り組みの実施は、企業全体の環境をベースアップすることにつながります。


ストレスチェックや集団分析を実施した反省点を次年度に生かす

50名以上の労働者がいる事業所では、ストレスチェックは年1回実施が義務付けられています。継続して実施することで得られる集団分析結果や、その後の職場環境改善に関する実施内容を記録しておきましょう。


注意したいのは、記録を保管するだけではなく、取り組み全体を通じての感想や困難だったこと、課題点や反省点等を整理し、次年度に生かしていくことです。単なる作業として実施するのではなく、経年変化をしっかり見据え、成長へつなげましょう。

面倒だと感じるかもしれない集団分析ですが、ストレスチェックサービスを利用すれば、集団分析も自動で行えて作業を効率化できます。


資料DL:健康管理システム「mediment(メディメント)」

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ストレスチェック後の集団分析は企業成長のヒント集

ストレスチェックに伴う集団分析はあくまで努力義務ですが、集団分析には様々なメリットがあります。分析結果や可視化された問題点に対する取り組み結果等は、すべて企業を成長に導くヒントのようなもの。

的確な職場環境改善や強みの把握を通じて、健康経営の実現につなげてみてください。


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mediment(メディメント)は、従業員のあらゆる健康データを一元管理し、産業保健業務の効率化を支援するクラウドシステムです。 クラウドシステムならではの多彩な機能で、あらゆる業務のペーパーレス化を実現し、従業員のパフォーマンス向上に貢献します。

監修者情報

三浦 那美(メディフォン株式会社産業看護師/第一種衛生管理者)

看護師として大学病院の内科混合病院にて心疾患や糖尿病、膠原病などの患者対応業務に従事。その後、看護師問診や海外赴任向けの予防接種を行っているクリニックに転職。これら医療機関での経験を通じ、予防医療やグローバルな医療提供の重要性を感じ、メディフォンに入社。現在は、産業看護師として健康管理システム「mediment」のオペレーション業務やコンテンツ企画を担当。

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