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ブライト500とは?概要やメリット、認定基準まで詳しく解説

ブライト500とは、健康経営優良法人認定制度のうちの一つです。中小企業向けの認定制度で、健康経営優良法人のなかでも特に優良な上位500法人にのみ与えられます。

この記事では、ブライト500の概要や取得するメリット、認定要件まで詳しくご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.ブライト500とは
  2. 2.ブライト500認定を受けるメリット3つ
  3. 3.ブライト500の認定要件
  4. 4.ブライト500の配点ウェイト
  5. 5.ブライト500の申請の流れ
  6. 6.ブライト500認定企業の取り組み
  7. 7.健康経営に取り組みブライト500の取得を目指しましょう


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ブライト500とは

まずは、健康経営優良法人認定制度やブライト500の概要についてご説明します。


健康経営優良法人認定制度の一つ

冒頭でも紹介した通り、ブライト500とは健康経営優良法人認定制度の一つです。健康経営優良法人制度の中小規模法人部門に認定された企業のうち、上位500法人にのみ与えられます。

同制度は、健康経営を実施している特に優良な企業を表彰する制度のこと。健康経営に積極的に取り組む法人の可視化により、同法人が社会的に評価を受けられる環境の整備を目標として設置されました。

大規模な企業を対象とした「大規模法人部門」と、中小規模の企業などを対象とした「中小規模法人部門」の2つが存在します。


健康経営優良法人については、以下の記事で詳しく解説しています。

  【保存版】健康経営優良法人とは?メリット・認定基準・2024年最新動向まとめ 「健康経営優良法人制度(「健康経営」を実施している企業を評価する制度)」の概要と、認定によって得られる企業のメリットについて解説します。 また、年度によって変更されることもある認定基準や申請手順などについて、最新情報を含めて確認します。 mediment(メディメント)


ホワイト500とブライト500の違い

ブライト500と似た制度に「ホワイト500」が存在します。名前が似ているので、何が違うのだろうと疑問に感じた方も多いかもしれません。

ホワイト500とは、大規模法人部門を対象とした健康経営優良法人認定制度のことです。大規模法人部門に認定された企業のうち、上位500法人にのみ与えられます。

なお、大規模法人か中小規模法人のどちらに分類されるのかについては、従業員の人数と、資本金または出資金額のいずれかによって決まります。自社がどちらに分類されるのかは、以下の表にて確認してみてください。


業種

従業員数

資本金または出資金額

卸売業

1人以上100人以下

1億円以下

小売業

1人以上50人以下

5,000万円以下

サービス業

1人以上100人以下

5,000万円以下

製造業その他

1人以上300人以下

3億円以下

引用:「健康経営優良法人の申請について」|経済産業省(2022年)


ホワイト500については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

  ホワイト500とは?認定企業になるメリットから取得方法まで詳しく解説 ホワイト500とは、「健康経営優良法人認定制度」のひとつで、大規模法人部門に認定された企業のうち、上位500法人に与えられる称号のことです。 本記事では、ホワイト500の概要や認定企業になるメリット、認定要件まで詳しく解説します。 mediment(メディメント)

ブライト500認定を受けるメリット3つ

ブライト500の取得は、社外と社内の両方において良い影響が期待できます。次に、ブライト500認定の取得メリットについてご紹介します。


1.生産性の向上が期待できる

ブライト500認定の取得による大きなメリットは、生産性の向上が期待できることです。

従業員が健康上の問題を抱えている状態では、本来のパフォーマンスを発揮することは難しいといえます。たとえば、仕事による大きなストレスを抱えていたり、残業によって寝不足が続いていたりする状態のまま業務に取り組もうとしても、なかなか集中できないことがイメージできるのではないでしょうか。

健康経営に取り組み、従業員が常に健康な状態になれば、不健康な状態と比較して業務が進みやすくなるでしょう。また、仕事への姿勢も前に向きやすくなり、結果として生産性の向上が期待できます。


2.企業全体のイメージ向上につながる

ブライト500認定の取得は、企業全体のイメージ向上にもつながります。ブライト500を取得していることそのものが、従業員の健康管理に気を配っていることの証明になるのです。

近年はESG投資が注目されているように、企業の社会的な取り組みを重視する投資家や消費者が増えつつあります。ブライト500認定を取得すれば、取引先だけでなく、株主や投資家、消費者に対しても良いイメージを与えられるようになるでしょう。

また、健康経営に長期的に取り組むことで、継続的な評価を得ることも期待できます。
※ESG投資とは、投資先のESG(Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス))への取り組みを評価する投資のことです。


3.各種インセンティブを受けられる

ブライト500を含む健康経営優良法人に認定されると、自治体などが設けたインセンティブを受けることもできます。

インセンティブを提供しているのは、金融機関や自治体などです。金融機関では金利や融資に関する優遇を受けられるほか、国や公共団体・公法人などによるインセンティブでは、補助金申請時に加点などの優遇措置を受けられます。

具体的には、生産性向上に資するITツールの導入を支援する「IT導入補助金」や、働き方改革に取り組む企業に対する助成金である「働き方改革推進支援資金」などが挙げられます。


健康経営に関する助成金については、以下の記事で詳しく解説しています。

  健康経営助成金の条件・対象・金額・申請方法をまとめて整理! 12の助成金まとめ 経済産業省も推進する「健康経営」。従業員の健康投資を行い、企業の生産性向上を目指し、健康経営に取り組む企業が増えているものの、正しい情報をキャッチしづらいと声も多く聞かれます。当記事では、健康経営で受け取れる助成金の概要から申請方法まで解説します。 mediment(メディメント)


ブライト500の認定要件

ブライト500には「経営理念・方針」「組織体制」「評価・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメント」の大きく5つの認定要件が存在し、それぞれに評価項目が定められています。

	健康経営優良法人2024(中小規模部門)認定要件

引用:「健康経営優良法人認定2024」について|経済産業省


以下、ブライト500の認定要件について詳しく解説します。


1.経営理念・方針

経営理念・方針は、健康経営の具体的な取り組みや方針について確認するための項目です。
評価項目は「健康宣言の社内外への発信及び経営者自身の健診受診」で、会社一丸となって健康経営に取り組んでいるかどうかを確認しています。


2.組織体制

組織体制は、「健康づくり担当者の設置」と、「40歳以上の従業員の健診データの提供」の2つに分類されています。そして、それぞれの項目により、健康経営推進のための体制が整っているかを確認しています。


3.制度・施策実行

制度・施策実行は、中項目と小項目の2つに分かれており、5項目において最も細かく確認される項目です。
中項目は「従業員の健康課題の把握と必要な対策の検討」「健康経営の実践に向けた土台づくり」「従業員の心と身体の健康づくりに関する具体的対策」の3つで、小項目はさらに9つにも分かれています。
具体的には、「定期健診受診率」「食生活の改善に向けた取り組み」「喫煙低下に向けた取り組み」などについて確認しています。


4.評価・改善

評価・改善では、健康経営の推進に関する評価や、改善に対する取り組みについて確認します。

すでに健康経営に取り組んでいる企業においては、昨年度までの施策を振り返り、効果検証をおこなうことが求められます。


5.法令遵守・リスクマネジメント

法令遵守・リスクマネジメントでは、「定期検診を実施していること」「50人以上の事業場においてストレスチェクを実施していること」「労働基準法または労働安全法に係る違反により送検されていないこと」などについて評価されます。

主に、法令をきちんと守っているかを確認しているといえるでしょう。


ブライト500の配点ウェイト

認定要件とあわせて、配点ウェイトについても確認しておくことで、ブライト500の認定を受けられる確率が高まります。2024年度に発表された配点ウェイトは以下のとおりです。


分類

ウェイト 

健康経営の評価項目における適合項目数 ※13項目以上に対し1項目ごとに加点

6  

健康経営の取り組みに関する自社からの発信状況(自社HPへの掲載等)

3

健康経営の取り組みに関する外部からの依頼による発信状況(取材、講演会の対応等)

1                  

健康経営のPDCAに関する取り組み状況

8

経営者・役員の関与の度合い

2


2024年度は、特に「健康経営のPDCAに関する取り組み状況」についてのウェイトが高まっています。主に、昨年度までに実施した健康経営の取り組みや、昨年度から改善した内容などについて重点的に確認される可能性が高いでしょう。

なお、配点ウェイトは毎年変化する可能性があります。最新のウェイトを確認したい場合は、経済産業省が発表している資料や、健康経営優良法人認定事務局による情報を確認してみてください。


ブライト500の申請の流れ

ブライト500の認定を受けるためには、申請が必要です。申し込みから認定を受けるまでの流れは以下のとおりです。

  1. 健康経営度調査を「ACTION!健康経営」よりダウンロードし、自社の取り組み状況を記載のうえアップロードする
  2. 申請内容に基づき審査がおこなわれる
  3. 認定委員会において審査がおこなわれる
  4. 日本健康会議が「健康経営優良法人」を認定する 

申請の締め切りは例年10月頃ですが、スケジュールは変更になる可能性があります。また、申請には認定申請料15,000円の支払いが必要です。
詳しいスケジュールや金額については、「ACTION!健康経営」にて確認してみてください。


ブライト500認定企業の取り組み

他の企業の取り組みを参考にすることは、ブライト500取得への近道となります。最後に、ブライト500認定企業の取り組みを3つ紹介します。


株式会社テクノステート

株式会社テクノステートは、神奈川県にある金属加工を手掛ける企業です。
同社では健康経営を推進しており、2017年には就業時間内禁煙を実施したほか、女性特有のがん検診の受診率を高める取り組みもおこないました。

また、敷地内に認知症の方が迷い込まれたことをきっかけに、従業員の認知症の家族について相談に応じる体制の整備や、認知症サポーター養成講座も実施しています。


株式会社エルパティオ

株式会社エルパティオは、愛媛県にある、保育事業やママ&地域サポート事業などを手掛ける企業です。

同社では女性の健康問題に向き合う事業を展開していることから、「従業員の健康課題に向き合うことも欠かせないのではないか」と考え、健康経営を始めました。

具体的な取り組みとしては、健康診断で指摘されたことや、健康に関する悩みを記入する「健康管理ノート」を作成。同ノートは漢方医や心理カウンセラーとの健康相談の中で活用しています。


小豆島ヘルシーランド株式会社

小豆島ヘルシーランド株式会社は、香川県に位置する、オリーヴに関する事業を手掛ける企業です。健康経営に積極的に取り組んでおり、3期連続でブライト500に認定されている企業でもあります。

具体的な取り組みとしては、健康診断管理業務の効率化や、社員の健康状態の可視化のため、クラウド健康管理システムの導入などを実施。

また、長時間労働の削減を徹底したり、有給休暇の取得を推進したりするなど、現在も徹底した健康経営に取り組んでいます。


小豆島ヘルシーランド様のインタビューは以下に掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

  再検査の対象者が一目瞭然で受診率アップ!健康経営優良法人の取得にも寄与 小豆島ヘルシーランド株式会社様 mediment(メディメント)


健康経営に取り組みブライト500の取得を目指しましょう

ブライト500は健康経営優良法人認定制度のうちの一つで、特に優良な中小企業の上位500法人にのみ与えられる称号です。
ブライト500認定の取得は容易ではありませんが、取得すれば、健康経営に注力している企業であることを社内外に広くアピールできます。社員の健康管理のためにも、ブライト500認定の取得を目指してみてください。


以下の資料では、健康経営の基礎から実践事例まで、図や表でわかりやすく解説しています。ぜひ業務にお役立てください。

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mediment(メディメント)は、従業員のあらゆる健康データを一元管理し、産業保健業務の効率化を支援するクラウドシステムです。 クラウドシステムならではの多彩な機能で、あらゆる業務のペーパーレス化を実現し、従業員のパフォーマンス向上に貢献します。

監修者情報

三浦 那美(メディフォン株式会社産業看護師/第一種衛生管理者)

看護師として大学病院の内科混合病院にて心疾患や糖尿病、膠原病などの患者対応業務に従事。その後、看護師問診や海外赴任向けの予防接種を行っているクリニックに転職。これら医療機関での経験を通じ、予防医療やグローバルな医療提供の重要性を感じ、メディフォンに入社。現在は、産業看護師として健康管理システム「mediment」のオペレーション業務やコンテンツ企画を担当。

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